5月1週目はどう過ごそうか

今日からゴールデンウィークとのことで、

一昨年までなら多くの人々が行楽地に赴き必然的に行楽地も公共交通機関も活気づく季節になった。

去年も今年は仕方ないよね、ってあきらめたっけ。

楽しみにしていた遊園地をお父さんの仕事に台無しにされる子供の気持ちってこんなのかもしれない。

 

さて、偉い人はよくこのタイミングにゴールデンウィークというものを設置したなとこの時期には毎日感心する。

4月に始まった新生活。新生活に慣れないというより大抵の人は余計な力が入りすぎちゃう。当然ただでさえ慣れないことをさせられて体がびっくりしているというのに無駄に力んでいたら当然すぐに疲れてくる。

 

うまくやれない…新しいことはやっぱ難しい…

 

そんなころやってくるのがゴールデンウィークだ。

もちろん4月に新生活を迎えた大抵の人は5月上旬にはゴールデンウィークがあることを知っている。そんな彼ら彼女らには、たとえ慣れないことに挫けそうになってもゴールデンウィークまで頑張るんだって心の支えになるし、幸運にも新生活最高の滑り出しをできたとしたらうまくいったという高揚感と達成感とともに新たな仲間とのゴールデンウィークを、もしくは旧知の友へほくほくの土産話をもってゴールデンウィークに臨むことができるのだ。

要するに、ゴールデンウィークは「チュートリアル期間」である4月を乗り越えた人々が気持ちや疲れをリセットするのにもってこいなのだ。

 

しかし、ゴールデンウィークには別の側面もある。

それはゴールデンウィークは5月病の要因の一つであるということだ。

どんな4月を送ったにせよなかなかゴールデンウィークを上回るような4月を送ることは難しい。なんたってゴールデンウィークはゴールデンなんだから。

 

4月を一生懸命忙しく勤勉に過ごした人々ならなおさら休みに帰りたくなる。そんなころにゴールデンウィークだ。本当に甘い誘惑である。

こんな甘い生活に後ろ髪を引かれながら5月に再びもとの生活に戻るのだが、しばしばゴールデンウィークの甘さから抜け出せない人が現れる。

次の休みまで頑張れば!って思ってもあんなにあったカレンダーの赤表示は端っこに追いやられてしまって、祝祭日なんか2枚カレンダーをめくってやっと下の方に見つけられるほどだ。

4月には新しいことだらけで刺激的で疲れるけどワクワクする新生活だったのが、ゴールデンウィークを明けるとそんな日常の慣れが出てきて次第に味気ない、代わり映えのしない延々と続くように思える日常へと代わる。

 

ゴールデンウィーク明けこそが本当の新生活の幕開けなのだ。

 

それでは、5月病にならないようにするにはどうしたら良いのだろうか。

ここではゴールデンウィークの過ごし方とゴールデンウィーク明けの日々への向き合い方が鍵になると考える。

 

まず、ゴールデンウィークの過ごし方。

やはり何も考えずに弾けたいのがゴールデンウィークなので行楽地に行くのもいいし、普段会えない友人や遠縁の親戚に会うのも良い。

しかし、重要なのは後腐れないように満足するまでゴールデンウィークを楽しみ、自分の中で「いい思い出」にしてしまうことと、

4月の生活やゴールデンウィーク中の遊びで溜まってしまった疲れを癒やす時間を作ることだ。

やはり、中途半端な娯楽では後悔が残る。遊ぶときは目一杯遊んで、ゴールデンウィーク明けに「もう終わったけどみんなに教えてあげたい思い出」にしてしまうことで、この思い出はゴールデンウィーク明けの生活の原動力になる。

さらに、やはり疲れが残ったままだとその後の生活に支障をきたすので、遊びはほどほどに休息の時間をつくってあげることも肝心である。

 

次に、ゴールデンウィーク明けの生活への姿勢である。

これはその期間に限ったことではないが、日々がマンネリ化するのは今日という日をぞんざいに扱っているからなのではないかと思う。マンネリに感じる今日という日も言うまでもなくもう戻ることのないかけがえのない一日なのだ。一日一日をこのように意識せずに生活してしまうからグダグダになっちゃうのではないだろうか。

 

だからといってそんな簡単に意識なんて変えることはできないし、そもそもそんな事できていたら苦労しない。

 

そこで具体的にどうすればいいのか。

 

短い期間で毎日を区切って名前をつけていけばどうだろうか?

 

夏休みまでとか海の日までってなると途方も無い期間に思えるし実感がない。

そこで、一週間で区切り、今自分がカレンダーのどのあたりを過ごしているのかを意識して生活してみたらどうだろうか。

たとえば6月21日(53日後)と言われたら遠い未来のように感じるが、6月3週目、5月2週目から数えて6週目といわれたらどうだろう?

さらに、ゴールデンウィーク明けから次の祝日の海の日までの12週間のうちの半分といわれたらどうだろう?

ゴールデンウィーク明けから連続ドラマが始まるとしてやっと物語の本筋が動き始めるかどうかの頃っていわれたらどうだろう?

遠いような近いような未来だった「6月21日」となんとなく距離がつかめる気がしたのではないだろうか?

 

私はこんなふうにして、縮尺を自在に変えて具体的なものに落とし込んで時間との距離感をつかもうとしている。

そして、5月1週目はマスクを着けて目一杯羽根を伸ばしてゆっくりしたいと思う。そんな生活のおすそわけをここでできたらいいな。

 

 

 

断っておくが6月21日に深い意味はなくカレンダーでたまたま目に入っただけなのであしからず。